ローマ中心部から車で小1時間のところにあるティボリ(Tivoli)のエステ家別邸、イタリア語でVilla d 'est、エステの別邸という意味でヴィッラ・デステとも表記されることも多いよう。
庭園に行く前に、別邸の中も見学することができます。壁に窓枠と外の風景が描かれていたり、扉があたかもそこにあるように描かれていたり、綺麗なだけでなく遊び心のある演出がされいるのでせっかくなので時間があるなら見る価値あると思います。
大きいもので51もの噴水がある庭園です。ここでは私のオススメの噴水4つを紹介します。
ロメッタ【Fontana di Rometta】
ロメッタという名前はローマからきています。エリザベスはエリザベッタ、ジュリアはジュリエッタのように、小さくて可愛いものを呼ぶとき、語尾を変化させます。なので、ローマはロメッタ。
この噴水のモチーフは全てローマです。右上の狼と双子は、言わずもがなローマのシンボル。その隣はローマの女神。船の上に立っているオベリスクは、ローマ教皇を表しています。
楕円形の噴水【Fontana dell'Ovato】
百の噴水の建物向かって左側に位置する楕円形の噴水。巨大で噴水の周りの柱をびっしりと覆った植物とのコンビネーションが最高です。
義理父の子供の頃は柱の後ろを通り抜け、水が滝のように落ちている所の後ろを通ることができたそう。今は立ち入り禁止になっています。
ネプチューンの噴水【Fontana di Nettuno】
高く噴き上がる水が力強い、ヴィッラ・デステを象徴するネプチューンの噴水。間近で見るのもいいですが、その手前の3つの四角い池?を挟んでみると、池の水面にネプチューンの噴水が写りなかなかいい写真が撮れます。天気のいい日は池の側で座って読書などしてみてもいいかも。
オルガンの噴水 【Fontana dell'Organo】
ネプチューンの噴水の上に見えているのが、オルガンの噴水。なぜオルガンの噴水と呼ばれているかというと、この噴水がパイプオルガンの自動演奏装置の機動力となっていたから。当時は水中に装置が設置されて、突然演奏が始まるので、教皇を含む訪問客を驚かせたといいます。水中に装置を置いておくのは整備が大変なので、現在は中央に設置されています。時間がくると扉が開き、演奏が始まります。
ちなみに、私は演奏が聞いてみたくて演奏の時間まで待っていましたが、そんなに印象に残るものではなかったなというのが正直な感想です。興味のある方は是非。10:30から2時間おきに演奏されてます。
エフェソスのアルテミス(多産の女神)
多産の女神、エフェソスのアルテミスの噴水。庭園の一番奥中央あたりにあります。他の噴水とは趣が全然違うので初めて見たときはびっくりしました。