イタリア国内旅行

ペルージャ・アッシジ旅行記2017.12 【アッシジ編】

さて2日目はアッシジへ。今日も朝から雨が降っていて空はどんより曇り空、白いです…。青い空をバックに写真を撮りたかったけど、私の力では天気はどうしようもない。では、アッシジ編始まります。

アッシジってどんなところ?

動物と会話ができたと言われている聖人フランチェスコの出身地として知られる街。教会、修道院など宗教色が強い。建物の色が黄色味がかった黄土色で統一されていて、中世の雰囲気を醸し出している。この街全体が世界遺産に登録されています。

アッシジ、実際の私たちの観光ルート

駐車したのがサンフランチェスコ大聖堂の反対側、聖キアラ聖堂側だったので、キアラ聖堂から見学を始めました。キアラは聖フランチェスコに最初に帰依した一人と言われている女性です。教会の地下にはキアラが着ていた服や、彼女の髪の毛と言われている毛が聖遺物として展示してあります。服はやたら横幅が広く男性用の服のよう。

  

 

次はヌオーヴォ教会。新しい教会という意味です。こじんまりとした教会で、中にはフランチェスコの部屋という信じがたいくらいかなり小さい部屋がありました。

 

そして市役所の向かいにあるサンタ・マリア・ソプラミネルヴァ教会。ミネルヴァ神殿の中に作られた教会です。ローマにも同じ名前の教会があります。知恵の女神ミネルヴァ、教会のテーマとして人気がありますね。シンプルな神殿の中に豪華な装飾が施された内装。そのギャップが面白い教会です。

  

 

そして聖フランチェスコ大聖堂に到着。クリスマスシーズンだからか入り口には修道士2人が入場者に「God bless you」などと言いながら小さな紙を渡している。一つは現在のローマ教皇フランチェスコが聖フランチェスコのお墓の前で祈りを捧げている写真、もう一つはジョット作の「小鳥に説法する聖フランチェスコ」の絵が印刷されたものでした。フランチェスコという名前には親しみを感じているのでこの贈り物は嬉しかった。

 

内装は思った通りとても豪華。この聖堂が建てられたのは聖フランチェスコが亡くなった2年後彼の功績を称えるために建設が始まりました。多くの芸術家が集められ、内部の装飾を行いました。有名なのはジョット、チマブーエなど。

        

地下には聖フランチェスコのお墓があり、熱心な信者の方々が膝まづいてお祈りをしていました。

 

続いてはサン・ピエトロ修道院。どっしりとした建物で、灰色の石作りで修道院だからか今までの教会と比べると地味な印象ですが、祭壇の上には十字架に磔にされたキリストがおり厳かな雰囲気です。

  

 

そしてポッリナーレ教会。ここも結構シンプル。観光客がほとんどおらず、隅々まで見て回れました。壁に描かれていたおじいさん聖人がいい表情だったので写真に収めました。

  

 

サン・ルフィーノ大聖堂。聖堂に入ると床の一部がガラス張りになっており、遺跡の跡が見ることができなました。今回はクリスマス直後だったのでプレセーぺが飾られていました。

     

内部に教区の博物館と聖ルフィーノのお墓が内部にあり3.5ユーロで見学できます。そこでカラバッジョっぽい「ゴリアテの頭部」の絵が展示されており、こんなところにカラバッジョがあるんだと受付の人に聞いたら、「よく見てあれはcaravaggio作ではなくcaravaggescoって書いてあるでしょ、これはカラバッジョを模倣した作品よ。」とのこと。

  

彼女によると、これを書かせたのはアッシジ の絵画コレクターの一人。彼の友人の絵画の専門家にカラバッジョの偽物を描かせ、絵画の評論家を夕食に招いた際、カラバッジョの作品を褒め称える評論家にあれは偽物だと最後に種明かしをするといういたずらのために描かせたと。17世紀に描かれた作品であることには違いないからここで展示しているそうです。

 

アッシジ 最後を飾るのはサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂。他の教会群からは少し離れたところにあります。聖フランチェスコが亡くなった場所が礼拝堂として残っています。

ここの特徴はPorziuncola(ポルツィウンコラ)という特別な場所があることです。聞きなれない言葉ですが、教会の監視員曰く"una porzione di paradiso" ひとかたまりの天国とでも訳しましょうか、聖堂内にある小さな礼拝堂です。とても神聖な場所らしく写真は禁止でした。監視員に聞いたら遠くから1枚だけならいいよと許可を貰ってとりました。

  

 

それぞれ違いがあるとはいえ、教会につぐ教会で教会疲れしてしまいますが、中世の雰囲気のある街並みを歩くのはとても楽しくあいにくの天気でしたが充実の散策となりました。キリスト教の長い歴史をひしひしと感じる1日で大満足です。