サンターガタ・デ・ゴーティ 

イタリア国内旅行

サンターガタ・デ・ゴーティはローマから南へ車でのんびり走って2時間半くらいののどかな村です。今回はローマ発着の日帰りツアーに申し込んでガイドさんと一緒にこの小さな村を見て回りました。

岩壁の上に立つ村、サンターガタ・デ・ゴーティ

村自体は小さいので徒歩で十分見て回れます。村の入り口にある大きな駐車場にバスが停まり、早速ツアーの始まりです。イタリアでは現地のガイドさんの保護のために、ローマから一緒にきたガイドさんの他に、現地のガイドが一緒に回ることがよくあります。今回はそのガイドさんが大活躍!通常では閉じられている教会や外出禁止の掟を守り続けているシスターの声を聞くなど、その人が一緒でないと体験することが出来ないような貴重な経験ができました。村に入るのにMartorano橋を渡るのですが、そこからの眺めが素晴らしい。1枚目の写真です。
湧き水に恵まれた地域にあり、その名もサンターガタというミネラルウォーターはスーパーでよく見る定番です。

サンティッシマ・アヌンツィアータ教会

まず1つ目の教会はサンティッシマ・アヌンツィアータ教会。至聖のお告げ教会とでも訳しましょうか。
次の写真は入り口側の壁に描かれたフレスコ画「最後の審判」です。向かって左側が天国、右側が地獄です。

天国の下の方に、聖職者に紛れて画家の自画像が描かれていますよ。

祭壇の奥には聖アガタのフレスコ画も描かれています。聖アガタは裕福な家庭に生まれましたが、病気の人のために生涯を捧げました。キリスト教徒であったため迫害され、乳房を切断されたので、乳房を皿の上に乗せて持つ姿で描かれることが多いです。乳房の形を模倣したドルチェも作られています。

聖メンナ教会

2つ目の教会は聖メンナ教会。大理石やガラスなどを細かく散りばめたコズマーティ様式の床が見どころです。祭壇に登る階段にまで装飾が施されています。

       

柱も全て種類が違うので、神殿から取ってきて教会を建てたんじゃないかと思います。

ドゥカーレ城

次はお城、ドゥカーレ城です。5世紀には存在していたと言われるロンゴバルド人によって建設された要塞のように守りの硬い城です。そして1000年頃、ノルマン人によって改修、増築が行われました。
中には一面フレスコ画に覆われた美しい部屋があります。

修道院 Monastero SS. Redentore

今回の旅で一番印象的だった場所です。修道院なんですが、ここのシスターは人前に姿を現すことが禁止、外出が禁止されています。今の時代にまだそんな決まりを守っている人がいるのかと衝撃を受けました。ガイドさんはカトリック信者でここのシスターとも知り合いのよう(会ったことはないでしょうが…)で、このような生活を送っていることをどう思うかとシスターに質問しました。ガイドさんのマイクを通して私たちもシスターの返事を聞きました。

彼女が言うには、「誰に強制されたわけでもなく、自分で選んだ生き方であるし、皆さんと同じように旅行することもできる」とのこと。
あぁ、外に出ることもあるんだなと思っていたら、「マダガスカルに行きたいと思えばマダガスカルに行きます。祈りを通じて。」と続き、本当に外出せず人生を終える人がいるんだと思うと自分の中の常識など所詮私だけのものなんだ。そしてなぜ、マダガスカルを例えに選んだのか。今思い出しても、理解することができずふわふわした不思議な気分になります。

そして寄付や食事の提供をすれば貰えるオスティアと呼ばれる聖体をいただきました。洗礼のときに教会で神父さんが信者に配るものです。食べてみたかったので良い機会でした。

聖マリア被昇天大聖堂

地震による被害を受け、ロマネスク様式であった聖堂をバロック様式で建て直されました。天井は一面、フレスコ画。今回はいけませんでしたが、地下聖堂があります。

イタリアの最も美しい村

最後に、この村は「イタリアの最も美しい村」と言う名前の民間団体に加盟しています。ウィキペディアによると、「大きな価値を持つにもかかわらず、主要な観光ルートから外れているために忘れられ、結果として劣化・過疎化・廃村化の危険性に晒されている小規模な村の保全・整備・再活性化を図る。」ことを目的に結成された組織です。
今回の旅では現地のガイドさんが誇りを持って自分の村を説明してくれ、現地の若い人たちがドローンで撮影した村のプロモーションビデオを見ました。有名じゃなくても美しい村はまだまだいっぱいあるはず。そういうところも機会をみつけて見て回りたいなと思いました。

 

 

 

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