知り合いが遊びに来た時に必ずオススメする教会があります。数あるローマの教会の中で、一二を争う私のお気に入りの教会です。
それがサンタ・プラッセーデ教会。
サンタ・プラッセーデって誰?
サンタ・プラッセーデは、聖パウロの弟子であったと考えられている裕福なローマ市民プデンテの娘であると考えられています。
キリスト教に改宗した彼女は、プリシラのカタコンベに殉教者の遺体を移すことに尽力したと言われています。
彼女の姉(妹?)プデンツィアーナの教会もサンタ・プラッセーデ教会の近くにあります。
サン・ゼノーネ礼拝堂
圧巻のモザイク画を見せつけてくるのは、祭壇向かって右側にあるサン・ゼノーネ礼拝堂。
6畳くらいの小さな礼拝堂で、薄暗く、知らないとさっと通り過ぎてしまいそうな場所です。
通り過ぎてしまってはもったいない。礼拝堂の入り口にライトを点灯するための装置があるので、1ユーロ入れましょう。
ライトがつくと、部屋中に描かれた煌びやかに輝く黄金のモザイク画を堪能することができます。
キリスト、その側に十二使徒、プレッセーデにその姉プデンツィアーナ、そしてパスカリスの母親のテオドラに加えてキリスト教のシンボルが多数描かれています。
祭壇背後のモザイク
後陣の背後もモザイクで埋め尽くされています。テーマはいつも通りキリストと使徒に、聖プラッセーデ、聖プデンツィアーナと続きます。
キリストの頭上に、にょきと手が描かれています。これは神の手。迷える子羊を導きます。
よく描かれるモチーフなので、いろんな教会で見つけることができます。
入り口がとても地味で、こじんまりとした教会ですが、中にはローマのビザンティン芸術の最高傑作と言われているモザイク画を心ゆくまで見ることのできる落ち着いた教会です。
テルミニ駅からも歩いて10分ほどなのでぜひ訪れてみてください。
ライト点灯させるための、1ユーロもお忘れなく!