ローマから車で1時間ちょっと。ボマルツォという小さな町にとても奇妙な公園があります。その名も【Parco dei Mostri】怪物公園。
全部で38の石の彫刻があるんですが、どれも個性的、ドラゴンなどの実在しない生き物や神話の中の生き物などただきれいなだけじゃない私が一度は行きたいなと思い続けていた公園の1つです。
亡き奥さんに捧げた公園
この公園は1552年、この地域を治めていたオルシーニ家のピエール・フランチェスコ王子が最愛の妻を亡くした苦痛から解放されるためにこの公園を作らせたそうですが、公園を作ることがなぜ苦痛から解放されることにつながるのかはよく分かりませんでした。そんな考え方があったのかもう少し調べてみます。
で、彼が公園の建築を依頼したのがピッロ・リゴーリオ、ローマ近郊ティボリのエステ荘の建設、ミケランジェロの死後サン・ピエトロの建築を引き継いだほどの偉大な建築家です。
ファンタジー好きにはたまらない世界観
一番有名なのは大きく口を開けた怪物の彫刻(1番目の写真)でしょう。口には"Ogni pensiero vola"「いかなる考えも飛び立つ」と書かれています。何が言いたいのか…この怪物の口は地獄への入り口とも言われていることを考えると、飛び立つ=空へ=神ということで全ての考えは神の知るところとなり悪い考えの持ち主は地獄へ送られますよということかもしれません。あくまで私の考えですが。
他にも多くの格言が石に赤字で彫られています。赤色をチョイスしたセンス、怪物感が出てとってもいけてます。
たくさん写真を撮ったので雰囲気だけでも味わってくださいね。緑に囲まれた空間の中で、これらの奇妙な石像を見ながら歩くのは不思議の国に迷いこんだようで非日常が味わえます。お時間のある方はぜひ実際に体験して見てください。おすすめ!!