親族の結婚式に出席しました。イタリアで結婚式に参加するのはこれで2度目、自分のを入れると3度目です。
イタリアでの結婚式の2つの方式
イタリアでの結婚式の方式は2つあります。1つ目は教会での式。カトリックの総本山のあるイタリアなので、カトリック教徒がやはり多いです。各教会によって違いはあるようですが、新郎新婦とも洗礼を受けていることや、結婚式の前に、数回に及ぶキリスト教徒にとっての結婚、家族とはといった講義を受けなければいけません。
もう1つは役所での式。婚姻届けを提出したあと、約1週間の公示期間を経て、誰も異議を唱えなければ挙式の日を決めることができます。結婚式を挙げる場所は最寄りの市役所にある開催可能リストの中から選ぶことができます。リストにはカピトリーニ美術館のあるローマ市庁舎の「赤の間」など、豪華で歴史ある場所がずらりと並んでいます。私たちは、カラカラ浴場近くの元教会で式を挙げました。
友人が式を司る宣誓者を務める!?
今回参加した式は役所方式でした。役所方式の場合、正式に二人の結婚を認める宣誓者が役所からきて、その名の通り、結婚を宣言し、新郎新婦と立会人が書類にサインし正式に結婚が成立します。
今回は、新郎の幼馴染が宣誓者を務めました。普段からそういう仕事をしているんだろうと思っていたら、この結婚式をするために役所に書類を提出し、宣誓者をする権限を臨時でもらったそうです。警察が宣誓者のシンボルであるイタリア国旗の色をしたタスキと署名をする書類を持ってきていました。
新郎からのサプライズ、ウクレレ演奏
結婚式から新郎新婦のこだわりあふれるものでしたが、その後の食事会も楽しい仕掛けがいっぱいありました。一番盛り上がったのは、新郎が新婦に向けてウクレレの弾き語りしたときです。聞いたことのない曲だったけど、有名なアニメの曲、新郎曰く、二人のこれからの希望をうたった曲だそうです。ウクレレ演奏も歌も上手でしたが、歌がとにかく長い、4番まで続くものでした。新郎がその長さを間奏の間に自分でからかいながら歌い続けるのが、面白くてみんなげらげら笑っていました。
こんな具合に式はすすみ、あっという間の楽しい時間でした。ちなみに、日本の結婚式でよく行われる上司や友人のスピーチ、新婦の衣装替えはイタリアでは今のところ見たことはありません。日本の披露宴と2次会が一緒になったような食事会が結婚式の後に続きます。