からバッジョの作品があることから多くの訪問客が訪れるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会について訪れる前に知っておくと良い3つのこと!
1.チェラージ礼拝堂 カラヴァッジョの2作品
2.キージ礼拝堂 ラファエロとベルニーニ
3.バッソ・デッラ・ローヴェレ礼拝堂 ピントゥリッキオ
チェラージ礼拝堂、カラヴァッジョの2作品
サンタ・マリア・ポポロ教会が有名なのは、カラヴァッジョ作品があるからといっても過言ではありません。祭壇の左側にあるチェラージ礼拝堂に展示されています。
小さな礼拝堂ですが、アンニーバレ・カラッチの「聖母被昇天」が中央にあり、その左右にカラヴァッジョの「聖ペテロの磔刑」と「聖パオロの回心」があります。
カラヴァッジョの2作品は一度板の上に描きましたが、展示場所に入らなかったためか、もしくは発注者またはカラヴァッジョ自身が気に入らなかったためか、理由ははっきり分かっていませんが再度描き直されています。
キージ礼拝堂、ラファエロとベルニーニ
裕福な銀行家アゴスティーノ・キージの依頼によってラファエロが設計、装飾を行なった礼拝堂。
その後、銀行家キージの曽孫、教皇アレクサンデル7世は、礼拝堂側面のダニエレとハバククの像と墓碑を完成させるようベルニーニに依頼します。
黄金の格天井の中心に擬人化された太陽や他の惑星に囲まれた神が描かれています。また窓の間には創世記の場面とペンデンティブと呼ばれるドームと壁の間の部分に擬人化された四季が描かれています。
祭壇の上には、キリストの降誕にまつわる絵画があります。ミケランジェロの友人である、裕福な銀行家キージによってローマに呼ばれ多くの作品を残したヴェネツィアの芸術家セヴァスティアーノ・デル・ピオンボによって描かれました。
バッソ・デッラ・ローヴェレ礼拝堂、ピントゥリッキオ
祭壇の中央には「玉座の聖母子と聖人たち」のフレスコ画があります。聖母子の右側には聖フランシスコが、左側にはアウグスティヌス修道会の教会であるこの教会には欠かせない聖アウグスティヌスが描かれています。そして、彼らの上には全能の神が祝福を与える仕草をしています。
礼拝堂の左側には、「聖母被昇天」があります。下側にはキリストの空になった墓に驚く使徒が描かれ、背景には、ペルージャ出身のピントゥリッキオらしく、典型的なウンブリア州の風景が描かれています。
聖母の近くにいる天使の音楽隊は1400年代の洋服に身を包み、当時の楽器ハープ、ギター、マンドリンを持っています。
上の方には聖母の生涯の場面が描かれた小窓があります。とても柔らかい線で描かれていて、深い穏やかさに満ちており、チェラージ礼拝堂のカラヴァッジョの作品と比べるとスタイルの違いが際立ちます。