妊娠・出産

NIPT検査と妊婦検診2回目

妊娠中の女性

前回初めて妊婦検診を受けたときに、羊水検査(amniocentesi)や絨毛検査(villocentesi)を受けるかどうか考えとくようにと言われました。もし受ける場合は、妊娠16週から18週に受けるようです。高齢出産ではあるものの、流産の可能性が0.3%とリスクのある羊水検査を受けるかどうか決めかねていました。

確率0.3%なので大丈夫だろうと思う反面、できれば避けたいなという思いが強く、友人や家族に相談、ネットで情報を集めていました。そうするうちに、NIPTという妊婦の血液中の遺伝子を解析し、胎児の染色体や遺伝子を調べる非侵襲的検査があることを知りました。

 

イタリアでも行われているようで、早速、担当医にNIPTに興味があるのだけれどどう思うか、もし賛成の場合、どこで検査できるかを聞くと、すぐに返事が返ってきて、いいと思うよ。知り合いに検査を行う施設で働いている人がいるからと連絡先を教えてもらいました。
(ちなみにGenoma Groupというところです。)

思い立ったときに直接、Whatsappで担当医と連絡が取れるので、とても話が早く、イタリア医療のこの点はとてもいいなと思います。

そして、NIPT検査ができる施設に連絡し、検査の説明を聞きます。7つのプランがあり、調べる項目が多くなればなるほど高額になります。胎児の病気発生率や、検査の精密度などの詳しい情報が記された資料がメールで送られてきて、実際施設に行く前にどこまでの検査をしたいか考えておくようにと言われました。

たくさんの資料が送られてきて読むのが大変でしたが、大切なことなので必死に読みました。最終的に、先天性疾患の中で発生する確率の高いダウン症候群、エドワード症候群、パトー症候群の3つのみの検査をすることにしました。先天性疾患の検査は、胎児の命を選別することになるかもしれない重要な検査です。陽性だった場合どうするかというところまで、しっかりパートナーと話し合い検査するかどうかを決める必要があると思います。

幸い検査結果は陰性でした。

その検査結果と、前回の診察時に指示された採血・尿検査の結果を持って2回目の診察に行きました。血液の検査は、①かかりつけ医に必要な検査の処方箋?のようなもの(Impegnativa)を用意してもらい、②CUP(Centro unico di prenotazione)に電話し、近所のASLで採血の検査の予約を取り採血を行う。(③尿検査のある場合は、薬局で検尿用の容器を買い尿を採血時に持っていくと再度ASLにいく必要がなくて良い。)④数日後、オンラインにて検査結果をダウンロードする。という流れでした。本来は、予約なしで検査できていたそうですが、コロナのため予約制になりました。

2回目の検診は、検査結果の確認と再度エコーをしました。本来は、妊娠期間中3回のみエコーが妊婦検診に含まれているそうですが、私の婦人科医は毎月のエコーを推奨していたので、今回もエコーを行いました。話だけというのもあまり実感がわかないので、エコーを通して我が子が大きくなっているのを確認できるのは私としても嬉しいことでした。

この時期は、コロナ第一波と第二波のあいだで、配偶者も診察室に入ることができ一緒に心臓の音を聞き、まだ小さくて人の形をしていない子供の姿を見て良い思い出になりました。

 

費用は、NIPT€502、採血検査€136,09、2回目の診察に前回と同じ€112なり。

Foto di alessandraamendess da Pixabay